Intangible

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こんにちは。ゴーストです。今日はゴーストの世界とそうでない世界、つまり生者の世界を繋ぐアイテムについて書きたいと思います。

見えなくても存在している

僕の経験から察するに、死者から生者は見えていますが生者から死者は見えていません。もし僕があなたのお隣に立ったとしても、あなたはきっと気付かないでしょう。少し寂しくはありますが仕方ありません。そういう風に世界はできているのですから。それでは何故、このウェブサイトやSNSで僕たちの写真を見ることができるのでしょうか?

心霊写真機

僕たちの写真は、ランプシェードの丘の研究室にある特殊なカメラを使って撮影しています。心霊写真機とでもいえばよいでしょうか。これはローソクさん曰く、ローソクさん、洞窟の偏屈(誰なんでしょう?)、それから生者のおひとりと作ったものだそうです。

僕は機械に明るくないので、仕組みはよくわかっていません。が、よく撮られるので、触れる機会は多いです。

シャッターを切ると、ゴーストの世界だけを写します。生者の世界は写りません。生者の皆さんの世界で使うカメラで同じ場所を撮ったなら、違う景色が写ります。現像は同じく特殊な機械で行い、現像されたものはゴーストもそうでない人も見ることができます。

では、写真を撮ることでしか僕たちゴーストを見ることができないのでしょうか?実はそうではありません。

ヘルグラス
ヘルグラス

このメガネはヘルグラスといいます。名前は神話に出てくるヘルから引用されたそうです。このメガネをかけると、僕たちの世界を見ることができるようになります。僕たちには必要のないものなので、最初から生者の方々のために作られました。前述のカメラのレンズを応用したもののようです。メガネというよりはサングラスに近いでしょうか。

これはどこで買えますか?

ヘルグラスがどこで売っているか知りたいですか?残念ながらここに書くことができません。秘密クラブのように、然るべき時に然るべき人のところに情報が届きます。とはいえ、このように記事を書くことは良いとのことでしたので、探し求めれば見つけることができるのかも?長くて短い人生の楽しみの一つにしてみるのも良いかもしれません。あなたの人生に幸あることを願っています。