Ophelia

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こんにちは。ゴーストです。今日はお風呂の話です。

みなさんお風呂は好きですか?僕は好きです。温かなお湯に包まれて、その日の嫌な気持ちも洗い流してしまう場所です。僕は毎日湯船に浸かる派ですがみなさんはどうでしょうか?夜はぐっすり眠れるようになりますし、お肌の調子もいいです。お肌が黒曜石のように見えなくもないです。

それに、近年の入浴剤は面白いですよ。見た目も凝ったものがたくさんあって、雑貨として飾っておくのもいい感じです。いまこのブログを読んでくださっている方で、おすすめの入浴剤があればぜひ教えてください。ちなみに僕は乳白色のお湯が好きです。

より良いバスタイムのための提案

僕から一つ、より優雅なバスタイムのためにおすすめしたいことがあります。それは、バスルームに植物を置くことです。

実のところ、僕はずっとシャワー派でした。理由は単純で、お湯をためるのが面倒だったからです。それが一体どうして今のように、毎日心ゆくまでのんびりお湯に浸かるようになったのでしょうか?

その答えは僕の職場にあります。

僕の職場

僕は普段、ランプシェードの丘の地下にある研究室で働いています。研究室ではゴーストタウンや住民のことを研究しています。中でも力を入れているのはゴーストピクチャーズ(心霊写真)で、その関係で美術関連の書籍を多く所蔵しています。暇な時には読み放題です。

その中で見つけたジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」に僕は衝撃を受けました。作品をご存知ない方のために、URLを貼っておきますね。英語のサイトです。

https://www.tate.org.uk/art/artworks/millais-ophelia-n01506/story-ophelia

オフィーリア

この絵を見た瞬間、僕の頭の中には、植物に囲まれたバスタブにゆったりと寝そべっている自分の姿がありありと映し出されました。これはやるしかない、と即決断をしました。研究室の室長のローソクさんは植物が好きです(ただし迂闊に近づくと燃えるので、世話は基本的に僕がやっています)。ローソクさんにおすすめを聞いてみたりして、その日のうちにいくつかの植物を抱えられるだけ買って帰りました。

いい香りのする植物たちをバスタブの周りに置いていきます。質素だったバスルームは、たちまち華やかになりました。素晴らしい空間です。なんて居心地がいいんでしょう。

僕はドキドキしながらお湯を溜め、ソワソワしながら服を脱ぎ、そっとお湯の中に沈んでみました。とても穏やかな気持ちになりました。肌から骨へじわじわと温もりが伝わっていきます。壁のタイルには僕は映らず、もくもくと立ち昇る湯気と生き生きした緑だけが映っています。そして僕はオフィーリアになったのです。

オフィーリア

追記
もしこの記事を読んでくださっている方で、自分もオフィーリアになろうという方がいらっしゃったら、さらにおすすめを一つ。夜明けにだけ咲く花を集めてみてください。そして夜明け直前にお湯をためて、少し早めの朝風呂をしてみてください。

夜明け前は、静かで真っ暗でいかにも「出ます」という雰囲気なので(たとえ「出た」としても、それは僕ではありません)、怖がりの人には少し難しいかもしれません。けれども、明るみ始めた窓の外に起こされて、花たちが徐々に開いていく姿といったら。それはもう本当に美しくて神秘的で、筆舌に尽くしがたいものです。憂鬱な朝も最高の朝になりますよ。

僕は今から朝風呂をしてきます。もうすぐ夜が明けますね。急がなければ。